「痛みがなくなってきたので、これからは月1回メンテナンスに来てください」
整体院や整骨院で、このように言われた経験はありませんか?
車に定期点検があるように、身体も定期的にメンテナンスした方がいい。そう説明されることもあります。
でも、大切なのは「言われたから通う」ことではありません。
なぜメンテナンスが必要なのか。
自分にはどのくらいの頻度が必要なのか。
そして、そもそも自分にメンテナンスは必要なのか。
これらを理解したうえで、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
今回は、私たちが考える「整体のメンテナンス」について解説します。
メンテナンスは何のためにするの?
まず考えてほしいのが、
「自分はどのくらい良い身体の状態を維持したいのか?」
ということです。
身体の状態は、大きく考えると次のように変化していきます。
痛みがある
↓
痛みがない
↓
張りやコリが少ない
↓
小さな違和感に自分で気づける
整体に通って痛みがなくなったとしても、そこで身体の状態が100点になったとは限りません。
例えば、痛みはないけれど筋肉には張りが残っている。
さらに身体の感覚が高まってくると、「痛い」「凝っている」よりも前に、
「今日はなんとなく身体の動きがおかしいな」
「いつもより身体がうまく使えていないな」
といった小さな変化にも気づけるようになります。
このように、どの状態を目指すのかによって必要なケアも変わってきます。
痛みがない状態を目指すだけでもOK
ここで大切なのは、
どこまで身体を良くしたいかに正解はない
ということです。
「痛みがなくなれば十分」
という方もいれば、
「肩こりや首こりまで感じない身体になりたい」
という方もいます。
スポーツをしている方であれば、
「もっと小さな身体の変化にも気づけるようになりたい」
という目標もあるでしょう。
どれも間違いではありません。
大切なのは、自分がどの状態を維持したいのかを決めることです。
目標が決まって初めて、「その状態をどう維持するのか?」を考えることができます。
身体の状態を維持する方法は2つ
良くなった身体の状態を維持する方法は、大きく分けると2つです。
①自分でケアする
②専門家に任せる
とてもシンプルです。
例えば、自分で筋肉を緩めることができ、姿勢も整えられて、日頃から身体に十分な時間を使える方であれば、自分でできる割合は大きくなります。
反対に、
「仕事が忙しくてセルフケアの時間が取れない」
「自分では緩めにくい筋肉がある」
「姿勢が崩れているか自分では分からない」
という場合には、その部分を整体などで専門家に任せることができます。
この「自分でやる」と「任せる」の役割分担こそが、私たちが考えるメンテナンスです。
メンテナンスの頻度は全員同じではない
そのため、
「メンテナンスは月1回必要です」
と全員に同じ頻度を当てはめることはできません。
必要な頻度は、
・現在の身体の状態
・どの状態を維持したいのか
・自分で筋肉を緩める力
・自分で姿勢を整える力
・セルフケアに使える時間
・日常生活で身体にかかる負担
などによって変わります。
例えば、自分で身体を整える力がまだ十分についていない段階であれば、専門家に任せる割合を少し増やす必要があるかもしれません。
一方、自分で身体を整えられるようになれば、専門家に任せる割合は減らせます。
つまり、
自分でできることが増えるほど、メンテナンスの頻度を減らしていける
ということです。
痛みがなくなった直後ほど再発に注意
痛みがなくなった直後は、身体の状態がまだ十分に安定していない場合があります。
「もう痛くないから大丈夫」
と何もしなくなってしまうと、再び筋肉が硬くなり、痛みが出る状態へ戻ってしまう可能性があります。
だからこそ、この段階では、
「今の状態をどう維持するのか?」
を考えることが重要です。
セルフケアを増やすのか。
姿勢を自分で整える練習をするのか。
自分では難しい部分だけ整体でサポートしてもらうのか。
ここでも役割分担を考えていきます。
身体が良くなるほどメンテナンス間隔は広げられる
身体の状態が良くなり、自分でケアできる力がついてくれば、メンテナンスの間隔は少しずつ広げることができます。
例えば、
月に2回
↓
月に1回
↓
2〜3ヶ月に1回
↓
半年に1回
というように変化していくこともあります。
実際にカラダの学校でも、半年に1回程度、身体の微調整を目的に来院される方がいます。
大切なのは「ずっと同じ頻度で通うこと」ではありません。
自分でできることを増やしながら、必要に応じて専門家の力を借りること。
その結果として、整体に頼る頻度を少しずつ減らしていくことができます。
メンテナンスのゴールは「自分で身体を管理できること」
私たちが目指しているのは、
「ずっと整体に通わなければ身体を維持できない状態」
ではありません。
身体の変化に自分で気づき、自分でケアをして、必要なときだけ専門家の力を借りる。
そんな状態です。
痛みが出てから初めて、
「身体がおかしい」
と気づくのではなく、
「今日はちょっと張っているな」
さらに、
「なんとなくいつもと身体の感覚が違うな」
という段階で気づければ、早めに自分で調整できます。
自分の身体を自分で理解し、自分で管理できる。
そこまで身体の感覚とセルフケアの能力を高めていくことが、カラダの学校が考える理想です。
まとめ
整体のメンテナンスは、「痛みがなくなっても定期的に通い続けること」ではありません。
大切なのは、
自分でできることと、専門家に任せることの役割分担です。
自分で筋肉を緩めたり姿勢を整えたりできるのであれば、整体に任せる割合は少なくできます。
反対に、自分だけでは難しい部分があるなら、その部分を専門家に任せればいい。
そして、自分でできることが増えていけば、メンテナンスの間隔も少しずつ広げていくことができます。
「何ヶ月に1回通えばいいのか?」から考えるのではなく、
「自分はどの身体の状態を維持したくて、そのために何を自分でできるのか?」
ここから考えてみてください。
自分の身体を自分で管理する力を高めながら、必要な部分だけ専門家の力を借りる。
それが、私たちの考えるメンテナンスです。
ともしび鍼灸整骨院では、
痛みが改善した後も、自分で身体を整えられる状態を目指しています。整体や鍼灸にすべてを任せるのではなく、セルフケアと施術の役割を分けながら、その方に合った身体との付き合い方を一緒に考えていきます。









