五香の整体なら「ともしび鍼灸整骨院」

著者:氏原大貴(PRIME BODY グループ代表 / 整体師・セルフケア指導者)

常盤平の商店街を抜けたところにある飲食店で、長年料理長として働く男性がいた。昼の仕込みが終わり、ひと息ついた瞬間に「また肘が痛い」とそっと腕をさすった。テニスどころかスポーツは週1回のウォーキングだけ。それなのに右肘の外側が、包丁を握るたび、鍋を持つたびに悲鳴を上げる。五香駅近くのともしび鍼灸整骨院に紹介で来たその日、彼は開口一番こう言った——「テニスなんかしてないのに、なんでテニス肘なんですか」と。

「テニスをしていないのにテニス肘と言われた」「肘の外側が痛くて、パソコンのマウス操作でも激痛が走る」「コップを持つ・タオルを絞る・ドアノブを回すだけで肘が痛い」「ゴルフ肘で内側が痛いが、何が違うのかわからない」「ストレッチをやっているが一向に治らない」——こうした悩みを持つ方が、サービス業・立ち仕事従事者・デスクワーカーから毎日来院しています。松戸市・鎌ヶ谷市・柏市・流山市など新京成沿線エリアでも、接客業・製造業・IT職種の方に特に多い症状です。

テニス肘(外側上顆炎)もゴルフ肘(内側上顆炎)も、肘の腱付着部への慢性的な過負荷による「腱症」です。名称にテニスやゴルフが入っていますが、実際にはスポーツをしていない方のほうが多い現実があります。そして多くの場合、「肘だけの問題」ではなく、首・肩・胸椎という上位連鎖の問題が根底にあります。この記事ではその全体像を、鍼灸と整体のアプローチも含めて解説します。

もくじ

  1. テニス肘(外側上顆炎)の解剖と発症メカニズム
  2. ゴルフ肘(内側上顆炎)との違い——内側と外側で何が異なるか
  3. テニス・ゴルフをしていないのになぜ発症するのか——職業・生活動作との関係
  4. 「腱炎」ではなく「腱症」——なぜ治りにくいのか
  5. テニス肘・ゴルフ肘を長引かせる上位連鎖の問題(頸椎・胸椎・肩関節)
  6. 病院での診断と治療——保存療法・PRP・手術の実際
  7. ともしび鍼灸整骨院のアプローチ(STEP 1〜5)
  8. 自分でできるセルフケア7選
  9. 来院された方の回復事例(A〜D)
  10. よくある質問(FAQ)9問
  11. まとめ——肘の痛みを通じて、体全体を整える

1. テニス肘(外側上顆炎)の解剖と発症メカニズム

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テニス肘の正式名称は「外側上顆炎(がいそくじょうかえん)」です。肘の外側にある骨の突起(上腕骨外側上顆)に付着する短橈側手根伸筋(ECRB)という筋肉の腱が、繰り返しの過負荷によって傷むことで生じます。

短橈側手根伸筋(ECRB)は、手首を甲側に曲げる(背屈・伸展)と同時に手を外側に向ける(回外)動作を担います。この筋肉の特性上、「手首を使いながら前腕を回す」動作——パソコンのマウス操作・キーボード入力・ドアノブ・工具使用・包丁さばき——のすべてで繰り返し収縮します。

上腕骨外側上顆は「腱の止まり場」であり、筋肉が収縮するたびに牽引力が集中します。1回1回の牽引力は小さくても、毎日何千回と繰り返されることで、腱の付着部に微細な損傷が蓄積します。これが外側上顆炎の本質的なメカニズムです。

症状として、肘の外側(外側上顆)を押すと強い圧痛があります。手首を甲側に曲げる動作(手を上に向けてコップを持つ・ドアノブを回すなど)で肘外側に痛みが走ります。前腕の筋肉の疲労感・握力低下を伴うことも多いです。典型的には「重い荷物を持つ・タオルを絞る・瓶のフタを開ける」といった日常動作が困難になります。

2. ゴルフ肘(内側上顆炎)との違い——内側と外側で何が異なるか

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ゴルフ肘の正式名称は「内側上顆炎(ないそくじょうかえん)」です。肘の内側の骨の突起(上腕骨内側上顆)に付着する手首を手のひら側に曲げる筋肉群(円回内筋・橈側手根屈筋・長掌筋・尺側手根屈筋など)の腱付着部が傷む状態です。

外側上顆炎(テニス肘)と内側上顆炎(ゴルフ肘)の違いを整理すると以下になります。テニス肘は手首・指を「伸ばす(背屈・伸展)」動作で引き起こされ、痛みは肘の外側に出ます。ゴルフ肘は手首・指を「曲げる(掌屈・屈曲)・前腕を回内(内向き)する」動作で引き起こされ、痛みは肘の内側に出ます。

ゴルフ肘を起こしやすい動作は、クラブを振る動作(ゴルフ)に加えて、ハンマー・ドライバーなどの工具を使う手作業・投球動作(野球・やり投げ)・重い荷物を持つ・スマートフォンの長時間使用などです。テニス肘と比べると有病率は低く、テニス肘の約10〜20%の頻度とされています。

内側上顆炎では、尺骨神経(肘の内側を通る神経)への圧迫・刺激を伴うことがあり、この場合は小指・薬指の痺れ・脱力を合併します(肘部管症候群の合併)。神経症状がある場合は整形外科での詳細な評価が特に重要です。

3. テニス・ゴルフをしていないのになぜ発症するのか——職業・生活動作との関係

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「テニス肘」という名称から「テニスをしている人の病気」と思われがちですが、実際にテニスが原因で発症するのは外側上顆炎全体の5%以下と言われています。残りの95%以上は日常の職業的・生活的な反復動作が原因です。

外側上顆炎(テニス肘)が多い職業・動作としては、パソコンのマウス操作(特に長時間の右手マウス使用)、包丁・調理器具の使用(料理人・主婦)、工具使用(大工・配管工・電気工・整備士)、レジ打ち(スーパー・コンビニ等の接客業)、歯科・理美容・マッサージなどの手技職があります。

共通しているのは「手首を使いながら前腕を回す動作の反復」です。特に、肘を伸ばした状態でマウスを操作し続けるデスクワーカーは、ECRBへの持続的な負荷がかかりやすい状況にあります。1日8時間のデスクワークで、マウスのクリック動作は数千〜数万回に達することもあります。松戸市・流山市・柏市エリアにも多くのIT企業やオフィスワーク従事者がいますが、このような方々にテニス肘が急増しています。

また、「週末だけスポーツをする人(ウィークエンド・ウォリアー)」も高リスクです。平日は前腕筋を使わず、週末に急激に使うパターンは、筋肉・腱が適応する前に損傷が蓄積します。

4. 「腱炎」ではなく「腱症」——なぜ治りにくいのか

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外側上顆炎はかつて「腱の炎症(tendinitis)」と考えられていましたが、現在の研究では「腱の変性(tendinosis)」——腱組織の構造的な劣化・変性——が主体であることが明らかになっています。この理解の違いが、治療戦略に大きく影響します。

健康な腱は整然と並んだコラーゲン線維でできています。腱症が起きると、このコラーゲン線維の配列が乱れ、「血管新生(腱内への新しい血管の侵入)」と「神経新生(腱内への新しい神経の侵入)」が起こります。これが慢性的な痛みの主要な原因です。炎症細胞はほとんど存在しないため、「炎症を抑える」アプローチ(NSAIDs・アイシング)だけでは根本解決になりません。

この変性腱が修復されるには、適切な刺激(機械的負荷)と十分な時間が必要です。「完全安静」は変性した腱の修復を促進しません。むしろ、段階的な負荷をかけながら腱のコラーゲン線維を再構築させることが、現代の腱症治療の基本的な考え方です。これを「エキセントリック(遠心性)収縮トレーニング」と呼びます。

また、変性腱は一度変性が始まると「完全に元通り」になるわけではありません。適切なリハビリで症状が消失しても、腱の組織構造上の変化は残ることがあります。このため「一度治っても再発しやすい」という特性があり、再発防止のためのセルフケア継続が特に重要です。

5. テニス肘・ゴルフ肘を長引かせる上位連鎖の問題(頸椎・胸椎・肩関節)

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肘の痛みを「肘だけの問題」として局所治療のみを続けても改善しないケースの多くに、頸椎・胸椎・肩関節という「上位連鎖」の問題が関与しています。これがテニス肘・ゴルフ肘を長引かせる最大の見落としです。

頸椎の問題(頸椎神経根症):
頸椎(特にC5〜C7)の椎間板や関節の問題によって、腕に走る神経根が刺激されると、肘〜前腕にかけての痛み・痺れが生じます。これが外側上顆炎と混同されることがあります(「ダブルクラッシュ症候群」——神経が二箇所で圧迫される状態)。また、頸椎の問題で前腕の筋肉への神経入力が低下すると、腱への牽引力のパターンが変化し、外側上顆炎を悪化させる要因になります。

胸椎の硬さ:
デスクワーカーに多い「胸椎の後弯増大(猫背)」は、肩甲骨の位置と動きを変えます。肩甲骨が前方に偏位すると、上腕骨の動きが変化し、前腕の筋肉群の使われ方のパターンが変わります。胸椎が硬いと、腕の動作での肩甲骨の協調運動が低下し、前腕の局所筋に過剰な負荷が集中します。外側上顆炎の方に胸椎の可動域改善を行うと症状が緩和するケースが多いのはこのためです。

肩関節の機能不全:
肩のインナーマッスル(回旋筋腱板)の機能低下は、腕の動作時の肩関節の安定性を低下させます。肩が不安定だと、腕の力仕事・精密作業の際に前腕の筋肉が代償的に過剰収縮し、外側上顆炎を悪化・再発させます。テニスでのテニス肘のほとんどは、肩関節の機能低下を合併しています。

ともしび鍼灸整骨院では、テニス肘・ゴルフ肘の評価に際して、肘局所だけでなく頸椎・胸椎・肩関節のすべての評価を行います。局所だけを治療して再発を繰り返している方の多くが、この上位連鎖の問題を見落とされているケースです。

6. 病院での診断と治療——保存療法・PRP・手術の実際

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外側上顆炎の診断は、病歴・身体診察(外側上顆の圧痛・手首背屈抵抗テスト・Thomsen test陽性)によって行われます。超音波検査やMRIで腱の変性・肥厚・断裂の程度を確認します。

保存療法:まずはNSAIDsによる痛みの管理・活動制限・テニスエルボー用サポーター(バンデージ)の使用が行われます。サポーター(カウンターフォースブレース)は、ECRBへの牽引力を分散させる効果があり、日常動作中の痛み軽減に有効です。多くの軽〜中等度のケースは3〜6ヶ月の保存療法で改善します。

ステロイド注射:短期的な痛みの軽減には有効ですが、腱の変性進行・断裂リスクを高めるため繰り返し使用は推奨されません。「短期的な症状緩和」として位置づけられます。

PRP療法(多血小板血漿療法):自身の血液から成長因子を多く含む血漿成分を取り出し、患部に注射する治療法です。腱の再生を促進する可能性があり、慢性例に対して一定の有効性が示されています。保険適用外(自費)です。

体外衝撃波療法(ESWT):保存療法で改善しない慢性例に対して適応されます。足底筋膜炎と同様、血流改善・組織再生促進の効果が期待されます。

手術:1年以上の保存療法でも改善しない重篤な例に対して、変性した腱組織の切除手術が検討されます。全体の5〜10%程度が手術に至ります。手術は確実に適応症例を選べば成功率が高いですが、術後のリハビリに数ヶ月かかります。

7. ともしび鍼灸整骨院のアプローチ(STEP 1〜5)

ともしび鍼灸整骨院では、テニス肘・ゴルフ肘を「前腕の腱症+上位連鎖の機能不全+誘発動作の問題」として3層で評価し、それぞれに対応したアプローチを取ります。整体手技に加えて、鍼灸によるアプローチが腱症・神経系への治療において特に力を発揮します。

STEP 1:詳細な問診と動作分析
どの動作で痛みが出るか・いつから・どんな仕事や生活動作をしているか・以前に同じ症状があったかを詳しく確認します。続いて、頸椎・肩関節・胸椎の可動域と機能を評価し、肘の症状への関与度を判断します。ニューラルテンション(神経の緊張性)テストで頸椎神経根の関与を確認します。肘局所の評価(外側上顆の圧痛・腱の肥厚・変性の程度)と合わせて、全体像を把握します。

STEP 2:頸椎・胸椎・肩関節へのアプローチ(上位連鎖の解消)
頸椎の可動域制限・神経根への刺激が認められる場合、頸椎のモビライゼーションと後頸部筋群のリリースを行います。胸椎の後弯・可動域制限に対しては、胸椎伸展・回旋のモビライゼーションを実施します。肩関節回旋筋腱板の機能低下が認められる場合、肩関節周囲の筋バランス回復を図ります。上位連鎖の問題が解消されることで、前腕への過剰な負荷が減少し、腱の修復環境が整います。

STEP 3:鍼灸による腱症への直接アプローチ+前腕の筋膜リリース
ともしび鍼灸整骨院の大きな強みが、鍼灸による腱・筋膜への直接的なアプローチです。長期化した外側上顆炎では、ECRBだけでなく前腕伸筋群全体に波及した過緊張・トリガーポイントが形成されています。鍼治療はこれらのトリガーポイントや変性した腱組織に直接到達し、局所の血流改善・筋緊張解放・組織修復の促進を図ります。手技では届きにくい腱付着部周囲の深部組織へのアプローチが、鍼の最大の利点です。これにより外側上顆への牽引力が全体として低下します。

STEP 4:エキセントリックトレーニングの導入(腱の再建)
腱症の根本的な回復には、腱に適切な負荷をかけてコラーゲン線維の再構築を促す「エキセントリック(遠心性)収縮トレーニング」が有効です。外側上顆炎では、手首を背屈させた状態からゆっくり掌屈させる動作(伸筋群のエキセントリック収縮)を段階的な負荷で行います。最初は自重から始め、徐々にダンベル・チューブなどで負荷を増やします。痛みのある動作ではなく「やや不快な範囲内」で行うことが重要です。

STEP 5:誘発動作の改善とセルフケア定着
仕事・生活動作の中で「どの動作が腱に最も負荷をかけているか」を特定し、動作の修正または休憩の入れ方を指導します。パソコン使用者には肘の高さ・マウスの持ち方・前腕のサポート方法を具体的に指導します。セルフストレッチ・エキセントリックトレーニング・サポーターの正しい使用法を定着させ、施術室での改善を日常に持ち込みます。「肘のことを意識せずに仕事できる状態」を卒業の基準として設定します。

8. 自分でできるセルフケア7選

セルフケア①:前腕伸筋群のストレッチ(テニス肘向け)
肘をまっすぐ伸ばし、手のひらを下に向けます。反対の手で指先をつかんで手首を手のひら側(掌屈)に曲げます。この時、肘を曲げないことがポイントです。肘の外側〜前腕に伸びる感覚を確認しながら30秒保持×3回。入浴後の温まった状態で行うと効果的です。

セルフケア②:前腕屈筋群のストレッチ(ゴルフ肘向け)
肘をまっすぐ伸ばし、手のひらを上に向けます。反対の手で指先をつかんで手首を甲側(背屈)に曲げます。肘の内側〜前腕に伸びる感覚を確認しながら30秒保持×3回。

セルフケア③:エキセントリック手首伸展運動(外側上顆炎・腱の再建)
500ml程度のペットボトル(水入り)を持ち、肘を90°に曲げて前腕を水平に。まず手首を甲側に上げた状態(背屈)から、ゆっくり3〜5秒かけて手のひら側(掌屈)に下げます。上げる時は反対の手で補助してもよいです。15回×3セット、1日1〜2回。「少し不快だが我慢できる程度の痛み」は許容範囲です。強い痛みが出る場合は中止してください。

セルフケア④:胸椎伸展ストレッチ(フォームローラーまたはタオルロール使用)
フォームローラーまたはロール状に巻いたバスタオルを背中の肩甲骨の間に横向きに当て、仰向けに寝ます。腕は頭の後ろで組み、胸椎を後ろに反らせるようにゆっくり体重をかけます。上位〜中位胸椎の各部位に当たるようにゆっくり上下に位置を変えます。各部位10〜15秒。胸椎の可動性が回復することで、上肢への負荷分散が改善します。

セルフケア⑤:肩甲骨引き寄せ運動(菱形筋・中僧帽筋の強化)
座位または立位で、両肘を90°に曲げた状態で横に広げます(翼を広げるポーズ)。この状態で肩甲骨を背骨に向かって引き寄せるように後ろに絞ります。5秒保持×15回。肩甲骨の安定性を高めることで、上肢動作時の前腕への過剰負荷を軽減します。

セルフケア⑥:テニスエルボーサポーター(バンデージ)の正しい使用
外側上顆炎用のサポーター(カウンターフォースブレース)は、前腕の近位部(肘の下5〜7cm付近)に巻きます。外側上顆(痛い場所)に当てるのではなく、ECRBの筋腹に巻くことで腱への牽引力を分散させます。日常動作・仕事中の使用が有効です。就寝中は不要です。サポーターは根本治療ではなく、痛みをコントロールしながら日常生活を送るための補助です。

セルフケア⑦:アイシング(急性増悪時)と温熱(慢性期)の使い分け
急激に症状が悪化した(使いすぎた翌日など)際は、肘の外側(または内側)に10〜15分のアイシング(氷をタオルで包む)が有効です。慢性期(普段の状態)は、温熱(入浴・蒸しタオル・電気毛布)で前腕の血流を改善しながらストレッチを行います。「腫れ・熱感があればアイシング、それ以外は温熱」が基本の判断基準です。

9. 来院された方の回復事例(A〜D)

事例A:1年以上続くマウス操作での肘の痛み(40代・男性・松戸市在住・システムエンジニア)
松戸市在住で1日10時間以上のパソコン作業に従事。右肘外側の痛みが1年以上続き、コップを持つ動作でも激痛があり仕事への支障が大きい状態で来院。前腕伸筋群の高緊張・胸椎後弯の著明な増大・右肩甲骨の前方偏位が認められ、鍼によるトリガーポイントリリースと胸椎モビライゼーションを組み合わせた施術とデスク環境改善指導を実施。8回で日常動作での痛みが大幅軽減し、12回で「マウスを使っていても肘のことを忘れられる」状態になりました。

事例B:包丁操作で肘が痛く、料理ができない(50代・女性・鎌ヶ谷市在住・専業主婦)
鎌ヶ谷市在住。調理中に包丁を使うと右肘外側に激痛。テニスは全くしないが「テニス肘」と診断され、整形外科でのステロイド注射で一時的に改善したが再発を3回繰り返して来院。頸椎C6の可動域制限・ニューラルテンション陽性・前腕伸筋群の著明な変性が認められた。頸椎アプローチ・鍼による前腕腱症への直接アプローチ・エキセントリックトレーニングを6ヶ月かけて実施。その後は再発なく、包丁を使った料理が痛みなくできるようになりました。

事例C:投球動作での肘内側痛(10代・男性・柏市在住・野球部)
柏市在住で野球部に所属し週5〜6日練習。投球時に肘の内側が痛い(ゴルフ肘)。整形外科で「投球制限」を言われたが、大会が近くどうすればいいか困って来院。肘内側上顆炎に加え、肩甲骨の動きの非対称・胸椎回旋の著明な左右差が認められた。胸椎回旋・肩甲骨の動き改善・前腕屈筋群のエキセントリックトレーニングを投球制限中に並行して実施。3ヶ月後、投球復帰時には肘内側の痛みが消失し、「以前より球速も上がった」との報告でした。

事例D:美容師の手・肘の痛みと痺れ(30代・女性・流山市在住・美容師)
流山市在住の美容師。鋏を長時間使う作業で右肘外側・前腕全体に痛みとしびれ。鍼・整骨院・マッサージなど複数施術を試みても改善せず来院。外側上顆炎に加えて斜角筋緊張による腕神経叢への圧迫(胸郭出口症候群の合併)が認められた。斜角筋リリース・胸郭出口の圧迫改善・鍼灸による神経走行ラインへのアプローチ・前腕のリリースを組み合わせて施術。10回で痛みと痺れが改善し、美容師の仕事を安心して続けられるようになりました。

10. よくある質問(FAQ)9問

Q1:テニス肘は安静にすれば治りますか?
A:完全安静は逆効果になることがあります。腱症は「組織の変性」が主体であり、安静にしているだけでは腱の修復は促進されません。症状を悪化させる動作を避けながら、適切な負荷(エキセントリックトレーニング)をかけることが回復に必要です。「使いすぎが原因なら休めばいい」という単純な話ではありません。

Q2:テニス肘はどのくらいで治りますか?
A:軽度・初期のケースでは1〜3ヶ月、中等度では3〜6ヶ月が目安です。発症から1年以上経過した慢性例では、回復に6ヶ月〜1年以上かかることもあります。上位連鎖(頸椎・胸椎・肩)の問題がある場合は、これらを同時に解決することが重要です。

Q3:仕事中にできる対策はありますか?
A:デスクワークの場合、マウスパッドのリストレスト(手首サポート)の使用・肘をデスクに乗せて前腕を浮かせない姿勢・1時間に5〜10分の前腕ストレッチ休憩が有効です。カウンターフォースブレース(前腕バンデージ)を仕事中に装着することも痛みを軽減します。

Q4:ステロイド注射は受けたほうがいいですか?
A:強い炎症・急性増悪期の痛みコントロールとして短期的に有効ですが、2〜3回以上の繰り返し注射は腱の変性を加速させるリスクがあります。注射後に痛みがなくなっても、根本原因への対処をしなければ再発します。「注射で治った」ではなく「注射で痛みを一時的に抑えている間に根本原因に取り組む」という考え方が正確です。

Q5:スポーツ(テニス・ゴルフ)は続けてもいいですか?
A:症状が強い期間は練習量を大幅に減らすか休止が必要です。テニスであれば、インパクトの瞬間の肘への衝撃を減らすために、ラケットのグリップサイズ・テンション(ストリングの張りの強さ)の見直しも有効です。回復段階では、フォームの修正(バックハンドストロークの肘の使い方)が再発防止に直結します。

Q6:テニス肘のストレッチはいつやるのが効果的ですか?
A:朝の起床後・仕事開始前・入浴後の3つのタイミングが特に効果的です。入浴後は筋肉・腱が温まり柔軟性が高まっているため、最も効果的なタイミングです。仕事中も1時間に1回程度、30秒のストレッチを挟むことで前腕の筋緊張の蓄積を防げます。

Q7:左利きですが、右肘のテニス肘があります。どういうことですか?
A:利き手以外のテニス肘は、日常的なサポート動作(非利き手でものを支える・押さえる)や、パソコン操作(左右どちらもマウス・キーボード操作で使う)、特定の作業での非利き手の過剰使用などが原因になることがあります。姿勢の非対称・頸椎の傾きによって非利き手側の前腕に負荷が偏るケースもあります。

Q8:テニス肘と腕のしびれが同時にあります。どう考えればいいですか?
A:テニス肘(外側上顆炎)単独では基本的に痺れは出ません。腕の痺れを伴う場合は、頸椎神経根症・ダブルクラッシュ症候群(肘局所と頸椎の二箇所での神経圧迫)・胸郭出口症候群などの合併が疑われます。痺れを伴う場合は整形外科での神経学的評価が重要であり、整体・鍼灸でのアプローチも神経系への配慮が必要になります。

Q9:テニス肘が治った後、再発を防ぐためには何をすればいいですか?
A:再発防止のためには、①前腕伸筋群のストレッチの習慣継続(週3回以上)、②胸椎伸展・回旋の可動性維持、③肩甲骨安定化エクササイズの継続、④仕事環境の改善維持(デスクの高さ・マウスの持ち方)の4つを継続することが核心です。また、「少し肘が気になりはじめた」という段階で早めに対処することで、再発しても軽い状態で食い止められます。定期的なチェックを活用してください。

11. まとめ——肘の痛みを通じて、体全体を整える

テニス肘・ゴルフ肘は「前腕の腱が傷んだ」という局所の問題として捉えられがちですが、その背景には頸椎・胸椎・肩関節という上位連鎖の機能不全が関与しているケースが非常に多くあります。前腕の局所治療だけを繰り返して再発を繰り返している方は、この視点の欠如が理由かもしれません。

また、腱症は「安静で治る炎症」ではなく、「適切な負荷をかけながら組織を再建する変性」です。エキセントリックトレーニングという考え方は、腱症治療の中で最もエビデンスが確立された方法の一つです。ただし、正しい方法・強度・段階で行わないと効果が出ないため、専門家の指導のもとで始めることをお勧めします。

ともしび鍼灸整骨院では、整体手技と鍼灸の両方を活用することで、手技だけでは届かない腱付着部周囲の深部組織にも直接アプローチします。「肘の痛みをなくす」ことを目標にしながら、その過程で「なぜ肘に問題が起きたか」を理解し、首・肩・胸椎・仕事環境を含めた全体を整えることを目指します。これが「また再発するかも」という不安から解放され、「自分の体を自分でコントロールできる」自律の状態です。肘の痛みで諦めかけている方は、松戸市・鎌ヶ谷市・柏市・流山市など新京成沿線エリアから、ぜひ五香駅徒歩3分のともしび鍼灸整骨院へご相談ください。


ともしび鍼灸整骨院(PRIME BODY グループ)

〒270-2241 千葉県松戸市常盤平5-12-15 チェリービーンズ101
新京成線「五香」駅 徒歩3分
TEL:047-385-5055
営業時間:10:00〜20:00 定休日:日曜・祝日
対応エリア:松戸市・鎌ヶ谷市・柏市・流山市・市川市・船橋市・新京成沿線エリア


著者:氏原大貴(うじはら ひろたか)
PRIME BODY グループ代表 / 整体師・セルフケア指導者
「自分の身体を自分で治す」を医療の第一選択にする文化を創ることをミッションに、整体院経営・教育・AI活用を通じた自律支援を実践しています。テニス肘・ゴルフ肘など上肢の腱症を「局所の問題」としてではなく、頸椎・胸椎・肩関節という体全体の連動性から評価するアプローチで、複数の施術を試みても改善しなかった多くの方をサポートしてきました。

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療診断・治療の代替となるものではありません。神経症状(痺れ・麻痺・脱力)がある場合は必ず整形外科を受診してください。

著者:氏原大貴(PRIME BODY グループ代表 / 整体師・セルフケア指導者)

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