「インナーマッスルを鍛えましょう」
最近では、整体院やトレーニング、ピラティスなどでよく聞く言葉になりました。
でも、
「そもそもインナーマッスルって何?」
「腹筋を鍛えればいいの?」
と聞かれると、意外と説明するのは難しいですよね。
今回は、インナーマッスルの役割と、肩こり・首こり・腰痛を繰り返しにくい身体をつくるために大切な考え方を解説します。
インナーマッスルとは?
「インナーマッスル」は、身体の比較的深い位置にあり、関節や体幹を安定させる働きをする筋肉を表すときによく使われる言葉です。
一方、身体の表面に近く、大きな力を発揮したり身体を大きく動かしたりする筋肉は「アウターマッスル」と呼ばれることがあります。
例えば物を持ち上げたり、腕を大きく動かしたりするときには、アウターマッスルが大きく働きます。
それに対してインナーマッスルは、姿勢を保ったり、動作中に身体を安定させたりするときにも働いています。
つまり、どちらが大切ということではなく、インナーとアウターが適切に協力して働くことが重要です。
痛みがある方は「力み」が強くなっていることも
肩こりや首こり、腰痛を抱えている方の中には、立っているだけ、座っているだけでも必要以上に身体へ力が入っているケースがあります。
例えば、
・胸を張ろうと力を入れ続ける
・腰を反らせて姿勢を維持する
・肩や背中を固めて身体を支える
といった状態です。
身体を安定させようとして、表面の大きな筋肉が頑張り続ける。
そうすると筋肉が疲れやすくなり、張りやコリにつながることがあります。
「良い姿勢にしよう」と頑張っていることが、かえって身体の力みにつながっているケースもあるのです。
大切なのは「インナーだけを鍛える」ことではない
インナーマッスルという言葉を聞くと、
「じゃあインナーマッスルを筋トレすればいいんだ」
と思うかもしれません。
もちろん、トレーニングによって体幹の機能を高めることが役立つ場合もあります。
ただし、私たちが特に大切にしているのは、単純に筋力を強くすることだけではありません。
必要なときに必要な筋肉が働き、必要のない筋肉は力を抜けること。
このバランスです。
強い筋肉があっても、立っているだけで全身に力が入っていれば、身体は疲れやすくなります。
反対に、姿勢が整い、余計な力を使わず身体を支えられると、筋肉への負担を抑えやすくなります。
正しい姿勢がインナーマッスルを働かせる土台になる
では、インナーマッスルを上手に使うためにはどうすればよいのでしょうか。
まず身につけたいのが、無理に力を入れなくても保てる姿勢です。
姿勢が大きく崩れると、身体が倒れないように一部の筋肉が頑張って支えます。
反対に、身体のバランスが整っていると、余計な力みを減らしながら姿勢を保ちやすくなります。
そのため、
「インナーマッスルだけを意識して力を入れる」
よりも、
「余計な力を抜いて、楽に立てる・座れる姿勢を覚える」
ことから始める方が分かりやすいケースもあります。
「いつもと違う」に気づけることが大切
身体の状態が整ってくると、今まで気づかなかった小さな変化が分かるようになることがあります。
「今日は歩いていると少し身体が安定しない」
「いつもよりお腹まわりの支えが感じにくい」
「なんとなく姿勢がしっくりこない」
そんな小さな違和感です。
痛みや強い肩こりが出てから気づくのではなく、その前の段階で、
「今日は身体の使い方が少し違うかも」
と気づければ、早めに姿勢を修正したりセルフケアをしたりできます。
私たちがインナーマッスルの「感覚」を大切にしている理由はここにあります。
感覚は少しずつ育てていく
最初から自分の身体の細かな変化が分かる人は多くありません。
正しい姿勢を知る。
実際にその姿勢で歩く。
運動してみる。
いつもとの違いを感じる。
こうした経験を繰り返すことで、少しずつ身体への感覚が育っていきます。
ウォーキングや軽い運動も、自分の姿勢や身体の使い方を確認する機会になります。
大切なのは、頑張って力を入れることではなく、余計な力が入っていない状態を感じ取れるようになることです。
インナーマッスルの感覚は「再発予防」にもつながる
肩こり・首こり・腰痛を繰り返さないためには、身体が大きく崩れる前に気づくことが重要です。
痛みが出る
↓
整体へ行く
ではなく、
小さな違和感に気づく
↓
姿勢を修正する
↓
必要ならセルフケアする
↓
良い状態へ戻す
という流れを自分で作れるようになる。
これができるほど、痛みが出るところまで身体を悪化させにくくなります。
まとめ|インナーマッスルは「鍛える」だけではない
インナーマッスルは、身体を安定させたり姿勢を保ったりするときに重要な役割を担っています。
ただし、大切なのは「とにかくインナーマッスルを鍛えること」ではありません。
インナーとアウターがバランスよく働き、必要以上に身体を力ませずに動けること。
その土台となるのが、無理なく保てる正しい姿勢です。
そして、身体が崩れたときの小さな違和感に自分で気づき、自分で元の状態へ戻せるようになる。
そこまで身体への感覚を育てていくことが、私たちが考える**「自分の身体を自分で治す」ための大切なステップ**です。

ともしび鍼灸整骨院では、
整体や鍼灸で身体を整えるだけでなく、余計な力を使わず自然に動ける身体づくりも大切にしています。
肩こり・首こり・腰痛を繰り返さないよう、姿勢や身体の使い方、セルフケアまで一人ひとりに合わせてお伝えしています。








